復活のホンダ『CB400スーパーフォア』販売快調、約2週間で2700台を受注…一番人気カラーは「ウルフシルバー」
ホンダが4年ぶりに復活させた、4気筒399ccエンジンを搭載する王道ネイキッド『CB400 SUPER FOUR E-Clutch(CB400スーパーフォア)』の販売が好調だ。年間販売計画4600台に対し、発売から約2週間ですでに約2700台(9月7日時点)を受注したという。クラッチレバー操作が不要な「E-Clutch」を採用したほか、100万円を切る価格も魅力となっている。
CB400スーパーフォア(通称:SF、スーフォア)は、1992年に誕生し、教習車としても親しまれたホンダを代表する車種。約30年にわたり400ccクラスのスタンダード車種として人気だったが、排出ガス規制への対応が困難であることから2022年に生産を終了。ファンの間ではスーフォアの復活が待ち望まれていた。
◆新時代のスタンダードバイクとして復活
新型の開発コンセプトは「Next Stage CB “すべての瞬間が、楽しさにつながる”」。1992年に登場した初代からの系譜を受け継ぐジャパニーズネイキッドスタイルを採用しながら、新設計のエンジンや車体、先進の電子制御技術を取り入れ、歴史あるプロダクトブランド「CB」を進化させた。
中国でのスポーツバイクの急激な成長を受け、フルカウルスポーツの4気筒500ccで市場参入を果たすことになったが、これをベースとした400ccネイキッドを日本向けに出したいという開発陣の思いが結実。結果として、フルカウルの『CBR400R フォア』とともに、400ccクラスの4気筒スポーツが日本市場に復活することになった。
開発責任者の中村拓郎氏は、「400ccは我が国の免許制度による排気量区分からの設定で、ガラパゴスと評されることもある。しかし、日常の街乗りから休日のツーリングまで幅広いシーンで必要にして十分な性能を発揮し、ファンライドを純粋に味わえる、日本においてはとても魅力的なクラスだと考えている」とした上で、「このCB400スーパーフォアとCBR400R FOURがこれから10年先、20年先に振り返った時に、この世代のCBは良かったと言っていただけるような存在となることを目指した」と開発への意気込みを語っている。
新設計の直列4気筒399ccエンジンは、市街地からワインディング、高速巡航まで幅広いシーンに対応するエンジン特性を目指した。スロットルバイワイヤシステム(TBW)の採用に加え、エンジン各部の低フリクション化やバルブ挟み角の狭角化による高圧縮比化を図り、広い回転域でスムーズな出力特性を実現している。
吸気系はタンク下にエアクリーナーを配したダウンドラフト式を採用。吸気ダクトとファンネルの長さや径を最適化し、低中回転域の力強さとエモーショナルな吸気音を両立させた。
排気系は、CB400FOUR(1974年)を彷彿とさせる美しい曲線を描く4-2-1集合エキゾーストパイプを採用。マフラー内部の連通管を最適化し、直列4気筒ならではの伸びのある排気音を演出している。
Honda E-Clutch(Eクラッチ)は、発進・変速・停止などの場面でクラッチレバー操作を不要とし、最適なクラッチコントロールを自動制御するホンダ独自の電子制御技術だ。TBWとの協調制御により、シフトダウン時には半クラッチ制御に合わせてTBWがエンジン回転数を制御し、短時間で回転差を吸収して変速ショックを低減する。通常のマニュアルトランスミッション車のように、クラッチレバーを操作して走ることもできるのが特徴だ。
フレームは新設計の鋼管ダイヤモンド式を採用し、軽量化と配置の最適化によりマスの集中化を図った。サスペンションはフロントに倒立カートリッジタイプ、リアにプロリンク式を採用し、快適性とスポーティな走行性能を両立させている。
ライディングポジションは、日常使いからツーリングまでを想定したアップライトな設定とし、シートは、前端の幅を絞った断面形状とすることで良好な足つき性にも寄与する。
5インチフルカラーTFT液晶メーターを標準装備し、スマートフォンと連携する「Honda RoadSync」機能により、音楽再生やナビゲーションなどのアプリ操作が可能だ。ライディングモードは「STANDARD」「SPORT」「URBAN」「USER」の4種類を用意する。ヘッドライトハウジング右側にはUSBソケット Type-Cも標準装備する。
メーカー希望小売価格は99万8800円(税込)。
◆すでに2700台を受注、人気カラーは「ウルフシルバーメタリック」
CB400スーパーフォアはホンダを代表するスタンダードモデルであり、初心者でも乗りやすく、扱いやすく、またベテランライダーでもバイクを操る楽しさの原点を味わうモデルとして親しまれてきた。こうした伝統を新型でも受け継ぎ、さらに100万円を切る価格設定としたことで多くのライダーの注目を集めている。
8月21日の発売から約2週間で、すでに約2700台を受注しており、年間販売計画4600台は「十分視野に入るスタート」だとホンダは説明する。
カラーは、往年の『CB750F』のカラーリングをモチーフとした「ウルフシルバーメタリック」、ストライプがより映える迫力の「マットバリスティックブラックメタリック」、クールで落ち着いた印象の「ロスホワイト」、深みのある赤が高級感を醸し出す「キャンディークロモスフィアレッド」の4色を設定しているが、一番人気は「ウルフシルバーメタリック」で46%のユーザーが選んでいるという。
続いて「ロスホワイト」(20%)、「キャンディークロモスフィアレッド」(18%)、「マットバリスティックブラックメタリック」(16%)となっており、伝説のレーシングライダーにちなんだ通称“スペンサーカラー”(ウルフシルバーメタリック)が飛び抜けて人気となっている。
早々に年間販売計画に達し長納期となる可能性があるため、気になるファンはホンダドリーム店に急いだほうが良さそうだ。
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