2018年10月29日 09:47

【浦島ライダーの2輪体験記】スズキ GSX250R は、ちょっとズルいんじゃない?

16歳の誕生日と共に原付免許を取り、でも、20代はクルマに夢中。アラサーでリターンライダーになるも、40代は仕事に忙殺される。そしてアラフィフで2輪に再々入門。そんな浦島ライダーが、最新のバイクをチェックしていきます!

◆ちょっとズルいかっこよさ

美男美女がしっかりオシャレして街を歩いているのを見ると、「ちょっとズルいんじゃね!?」と思ったりします。スズキ『GSX250R』も、ただでさえスタイルがいいのに、そのエクスターカラーバージョンなんて、ちょっとカッコよすぎません?

正式には「トリトンプルーメタリックNo.2」と呼ばれる、同車の2019年モデルに設定された新しいボディカラー。いわずと知れた、MotoGPに参加している「チーム・スズキ・エクスター」ファクトリーマシンのカラーリングを模したもの。MotoGPカラーのバイクには憧れるけど、「ちょっと派手かも」と気後れしちゃうモデルが多いなか、GSX250Rのそれは、街乗りでも浮き過ぎず、いい案配なんじゃないでしょうか。

価格はノーマルカラーより1万円ほど高い、53万8920円。

◆やはりスタイリングでしょう!

昨2017年に発売されたGSX250Rは、ツーリングに強みを発揮した「GSR250」系のコンポーネンツを活用して開発されたフルカウルモデル。1430mmという長めのホイールベースは同じながら、キャスターを立ててスポーツ寄りにし、「GSR250F」では189kgあった車重が、GSX250Rでは178kgまでシェイプされた。

……といったことも大事ですが、このバイクのアピールポイントは、やはりスタイリングでしょう! GSXシリーズといえば、キュクロプス的な、不気味ささえ感じさせる(だが、それがいい!)単眼フェイスが特徴だが、クォーターモデルは同じモチーフを用いつつ、見事なハンサムバイクに仕上げられている。

シート高は790mm。シートに跨がってみると……アレッ!? 意外に高くないスか? 身長165cm(短足)だと、両足の親指がようやく付くくらい。カワサキ『Ninja250』の795mmより、むしろ高く感じる。それと、無精してバイクに跨がったまま移動して気が付いたのだが、ステアリングの切れ角が小さい。うーん、こんなところまでSS(スーパー・スポーツ)チック!? 最小回転半径は2.9mと、やや大きい。

◆ベテランライダーこそわかるその魅力

水冷並列2気筒エンジンはSOHC2バルブのヘッドメカニズムを持ち、24ps/8000rpmの最高出力と、22Nm/6500rpmの最大トルクを発生する。アイドリング時には低めのビートを利かせ、回転が上がるとともに音のツブが揃ってくる。頑張って走っているときなどは、高回転域で「もうひと伸び欲しい!」と思わないでもないが、シングルカムユニットの、デッドスムーズではない、若干の抵抗を感じながら回転を押し上げていく過程は、それはそれで「ヤッてる!」感じがしていいものです。低めに振った6スピードのギアも、操作時に適度な節度感があっていい。

スズキの2気筒は、街なかでは低回転域から十分なトルクを紡ぎ出し、よく粘り、使いやすい……だけではない。ピークパワーの発生回転数が8000rpmと、この手のバイクにしては異例に低いことからわかるように、GSX250Rは、エンジン、ギア、そして吸排気系と、常用域=低・中回転域でのアウトプットを大きくすることに注力している。そのため、ストップ&ゴーの多い都市部ではバカにならない速さを見せる。直線的な、小気味よい加速に胸がすく。そのうえ、32.5km/リットル(WMTCモード)と、燃費もいい。

ハンドリングは全体に穏やか。“曲がり”では鷹揚にロールし、細かい左右の切り返しでは少しばかり動作が重たいけれど、安定感のあるスポーツ性ゆえ、むしろ余裕を持って峠や山道を楽しめる。いかなスポーツバイクとはいえ、カリカリ&ピーキーなのは「ちょっと……」という人向け。ビギナーはもちろん、もしかしたら、かつてレーサーレプリカで腕を鳴らしたベテランライダーの方ほど、GSX250Rの魅力が理解できるんじゃないでしょうか。

なにはともあれ、カッコいいバイクは、走っているだけで乗り手を楽しい気分にさせるのだから、ズルいよねぇ〜。

もしもブルーメタリックのGSX250Rを手に入れたなら、今後、MotoGPを見るのが、ますます楽しくなること間違いない! 頑張れ、チーム・スズキ・エクスター!!(来季も、ちゃんと出場してくれるよね?)

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