2020年04月07日 06:25

BMWモトラッド、『R18』発表…ビッグボクサー搭載の新型クルーザー

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は4月3日、新型バイクのBMW『R18』を欧州で発表した。

BMWモトラッドはR18を、クルーザーセグメントに投入するために開発した。R18は、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、技術的にもデザイン&スタイル的にも、歴史的なBMWモーターサイクルの伝統に基づいて設計が行われた。

モチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』などのモデルだ。BMWモトラッドによると、純粋かつ飾りを排したテクノロジーや心地良い鼓動を打つライディングの歓びを生み出すボクサー(水平対向)エンジンなど、モーターサイクルの本質に焦点を引き戻しているという。また、R18には、クラシックなデザインと明確で現代的なテクノロジーが組み合わされている。

◆BMW史上最強の2気筒水平対向エンジンは最大出力91ps

R18の心臓部には、新開発の2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000〜4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

R18は、BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

◆サスペンションは意図的に電子制御調整機能を省略

R18のサスペンションの中心は、ダブルループ鋼管フレームだ。そのデザインは、長年にわたりこのタイプのフレームを採用していたBMWモーターサイクルの伝統を想い起こさせるものにしたという。また、鋼管部品と鋳造部品、鍛造部品間の溶接継手など、目につかない装備品にも、卓越した製造品質と細部にわたる丁寧なこだわりが導入された。リアのスイングアームには、BMW R5のようなデザインを採用した。リアアクスルのトランスミッションの周囲は、ボルトで固定されている。

R18のサスペンションは、意図的に電子制御調整機能を省略している。その代わりに、フロントにテレスコピックォークを、リアにストローク依存型ダンパーとスプリングプリロード調整式のセントラルサスペンションストラットを直接固定して、優れたホイールコントロールとサスペンション快適性を確保している。

また、R5と同様に、テレスコピックフォークのチューブはフォークスリーブ内に収納される。フォークチューブの直径は49mmで、フロントのサスペンションストロークは120mm、リアは90mmとした。R18のブレーキシステムは、フロントにツインディスクブレーキを、リアにはシングルディスクブレーキを装備する。前後ともに、4ピストン固定キャリパーを組み合わせている。ワイヤースポークホイールも採用された。

◆3つのライディングモードが切り替え可能

R18には、「レイン」、「ロール」、「ロック」の3つのライディングモードが標準装備されている。このセグメントでは珍しい機能で、各ライダーの好みに応じて切り替えられる。また、「ASC」(オートマチック・スタビリティ・コントロール)も標準装備した。さらに、「MSR」(エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール)を標準装備する。その他にも、取り回し性を向上させるリバースアシスト、坂道発進を容易にするヒルスタートコントロールが、オプションで選択できる。

R18は、BMW R5などのクラシックモデルに敬意を払い、細部にわたり純粋なデザインを保ちながら、過去の象徴的なスタイルを現代流にアレンジしている。ダブルループフレーム、ペアドロップ(洋梨)型タンク、露出したドライブシャフト、オプションのピンストライプ塗装など、機能的でスタイリッシュな要素が、1936年の伝説的ボクサーモデルを彷彿とさせる。R18のクラシックなボディワークも、本格的なクラシックモデルにふさわしい金属製だ。また、サスペンションは、両持ち式スイングアームとカンチレバーサスペンションストラットを装備しながら、R5のリジッドフレームコンセプトを取り入れたものとしている。

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