2020年10月06日 13:15

【ホンダ CBR600RR 試乗】「格闘しなくていい」ジャストサイズのスーパースポーツ…青木タカオ

ホンダ・スーパースポーツがニューモデル・ラッシュだ! 今年3月に発売した『CBR1000RR-R』に続き、9月25日『CBR600RR』が新型となってデビュー。早速、スポーツランドSUGO(菅生)の国際レーシングコースで乗ってみた。

菅生は全長3621m、山間部の標高差73mというアップダウンを生かしたコースレイアウトで、エキサイティングなレース展開となることから“魔物が住む”とも言われている本格派サーキット。

プロロードレーサー出身でなければ、メーカーの開発テストライダーを務めたこともない筆者(青木タカオ)としては、正直なところ少しばかりの不安(つまりビビり)を感じるところだが、なんと嬉しいことがあろうか、全日本ロードレース選手権ST600クラス2019年チャンピオンの小山和良選手が先導してくれることに!日本一の走りを目の当たりにしつつ、新型『CBR600RR』をみっちり堪能することができた。

◆現役チャンプが勝利を目指し開発ライダーへ!

新型『CBR600RR』はサーキットで勝つため、現役チャンプが開発ライダーを務めたのだ。菅生には小山選手をはじめ、開発陣が勢揃いし、ホンダの『CBR600RR』にかける想いがひしひしと伝わってくる。

初代CBR600RRは2003年に登場し、FIMワールドスーパースポーツ選手権(2003〜2008、2010、2012、2014)やアジアロードレース選手権(2012〜2016)、全日本ST600選手権(2003〜2011、2013、2014、2016、2019)など、これまで幾多のチャンピオンを輩出。

2010〜2018年のMoto2クラスではCBR600RRのエンジンをベースに、オフィシャルエンジンサプライヤーとしてワンメイクで参戦チームに供給し、その高い性能は折り紙付き。国内仕様は2016年式で姿を消し、2021年式として今回フルモデルチェンジとなった。

開発責任者の石川譲さん(本田技研工業、二輪事業本部ものづくりセンター)は「サーキットにおける高い性能を実現し、ワインディングでのライディングをより楽しいものにするという想いを具現化した」と教えてくれる。

テスト領域責任者の堂山大輔さん(本田技研工業、二輪事業本部ものづくりセンター)によれば、「レースで勝つための性能を追求した」とのことで、目標は2016年にタイトルを獲得して以来、年間チャンピオンの座につけていないアジアロードレース選手権600ccクラスを制すること。小山選手を開発ライダーに招き、まずはレース仕様から完成車を仕上げ、そのまま今回の量産市販車の開発へといたった。

◆まさに“ストレスフリー”、思うがままに操れる

レーストラックをこんなにも気持ちよく走れるなんて、まさに“ストレスフリー”。扱いきれるジャストサイズのスーパースポーツで、走る、曲がる、止まる、すべて思うがままだ。

もちろん、目の前に贅沢すぎるお手本が走り、ラインはもちろん加速も減速もできるだけ真似をしていれば(もちろん同じようにはできないが)、安全にスムーズに走行することができる。そして、『CBR600RR』にも大いに助けられている。

まず、スクリーンに収まるよう身をかがめれば、風切り音もなく直線を安定感抜群で走れ、上り10%勾配を駆け上がるストレートでは、直4エンジンならではの胸のすく高回転サウンドに酔いしれずにはいられない。

そして、ミスしやすいのがコーナー手前での減速だが、臆せずブレーキングできるから不安を払拭できる。シフトダウンはオプションのオートシフターでクラッチ操作が不要となり、スリッパークラッチや電子制御のセレクタブルエンジンブレーキで、リヤタイヤのホッピングも軽減。ライダーはブレーキングに集中していれば良く、コーナー立ち上がりの加速時などもスロットルワークに神経を傾けることができるのだ。

◆バイクと格闘しなくていい

トルクコントロールやウイリー制御などは、聞けば小山選手も初期段階では不要と考えていたものの、使ってみると「すべてあったほうがいい」となったとのこと。特にパワーセレクターは「落とせば落とすほど、じつは同じタイムが楽に出せる」と、もはや欠かせないものに。「バイクと格闘しなくていい」と、小山選手は言う。

速さを追求し、扱いやすさを極めた新型『CBR600RR』は、乗り手の技量を問わず楽しく、そしてスムーズに速く走れる。サーキット派はもちろん、ワインディングなど一般道メインのライダーにもオススメだ。

■5つ星評価

パワーソース:★★★★★

フットワーク:★★★★★

コンフォート:★★★

足着き:★★★★

オススメ度:★★★★★

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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