2021年12月23日 06:05

ドゥカティの電動バイクレーサー、プロトタイプ発表…初テスト

ドゥカティは12月20日、「MotoGP」の電動クラスの「FIM Enel MotoEワールドカップ」(MotoE)に、2023年シーズンから電動バイクを供給するにあたって、プロトタイプを初公開した。

◆「スロットルやエルゴノミクスはMotoGPマシンに近い」

ドゥカティは2023年から、同レース唯一の公式車両サプライヤーになる。契約は2026年まで。ドゥカティは、2023年から4シーズンにわたって、MotoE ワールドカップ用のマシンを供給する。

コードネーム「V21L」の名前が与えられた電動バイクのプロトタイプは、ドゥカティコルセチームとドゥカティのeMobility部門のロベルト・カネ氏が率いるドゥカティR&Dエンジニアの共同作業の成果となる。

2013年から、ドゥカティのオフィシャルライダー兼テストライダーを務めるミケーレ・ピロ選手が、イタリアのミサノサーキットにおいて、最初のテスト走行を行った。ドゥカティ初の電動バイクの技術的特徴と可能性を評価した。同選手は、「バイクは軽量で、すでにバランスが取れている。スロットルやエルゴノミクスは、MotoGPマシンにとても似ている」と語る。

◆レースの世界で得たノウハウを量産バイクに生かすのが伝統

今回の契約は、ドゥカティにとって、歴史的な第一歩に位置付けられる。ドゥカティはこれまで、モータースポーツをテクノロジーとソリューションの実験室とみなし、レースの世界で得たノウハウを量産バイクへとフィードバックしてきた。この伝統に従い、将来的な電動モーターサイクルの世界にも、MotoGP世界選手権の電動バイククラスという、最もスポーティな分野をスタート地点として、参入することが可能になるという。

その目標は、レースでの経験を通じて、電動バイクのような絶えず進化する世界で専門知識を蓄積し、テクノロジーを開発すること。このようなドゥカティの伝統は、水冷2気筒4バルブエンジン、電子燃料噴射システム、新開発のツインシャフトを搭載したドゥカティ『851』から始まったという。このモーターサイクルも、1986年にフランスのル・カステレで開催された耐久レースでデビューしたレーシングマシン、ドゥカティ『748IE』のテクノロジーがフィードバックされていた。

それ以来、その伝統は、現在に至るまで引き継がれている。ドゥカティは、1988年に始まったスーパーバイク世界選手権の最初のシーズンからレースに参戦した。その後、MotoGPに参戦したドゥカティは、日本メーカー以外でワールドタイトルを獲得した唯一のメーカーとなった。

◆ドゥカティ製の市販電動バイクを製造する方法を研究

レースと量産モデルとの関係は、最新の製品ラインナップからも見ることができる。ドゥカティのV4エンジンは、ボアとストロークの数値から、カウンター・ローテーティング・クランクシャフトの採用に至るまで、その構造全体を、2015年に「デスモセディチGP」に搭載されてデビューしたエンジンから受け継いでいる。その後、新型『ムルティストラーダ V4』に搭載された「V4 グランツーリスモ」は、『パニガーレ V4』のエンジンから派生した。すべての車両コントロールソフトウェアも、レースの世界で開発されたものから直接フィードバックされている。エアロダイナミクスの分野も同様だ。

レースの世界で開発された技術を、製品ラインナップに移植することにより、ドゥカティは高性能なモーターサイクルを市販することを可能にした。FIM Enel MotoE ワールドカップもこの点で例外ではなく、参戦するマシンを製作することで、スポーティで軽量かつパワフルな電動バイク向けテクノロジーとテスト方法を開発することができるという。

ドゥカティは、2030年までに電動化モデルを製品ラインナップの主力に位置付ける「New Auto」戦略を掲げるフォルクスワーゲングループの一員だ。この戦略は、電動パワートレインへと変化を遂げるための最善の道筋を示しているという。

電動バイクの世界におけるドゥカティのこの最初のステップは、製品ラインナップの進化にも影響を与える。現在、この分野で最も重要な課題は、サイズ、重量、航続、充電ネットワークの拡充だ。FIM Enel MotoE ワールドカップにおけるドゥカティの経験は、テクノロジーや化学分野における進化とともに、製品の研究開発における基盤になる。その目標は、テクノロジーが許す限り、スポーティで、軽く、スリリングで、すべてのファンを満足させることができるドゥカティ製の市販電動バイクを製造する方法を研究することにある、としている。

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