ヤマハ ニュース

2023年05月12日 16:15

ヤマハ『ブースター』の名前が新型eバイクとして復活!フル電動のモペッド版は時速45kmで走行可

ヤマハ発動機は5月3日、新型電動アシスト自転車の『ブースター・イージー』と、そのフル電動版の『ブースター』を欧州で発表した。

両車は、デザインやテクノロジー、軽量シャシーを共有している。違いは性能。ブースター・イージーの制限速度は25km/hで、電動アシスト自転車(eBike)に分類される。一方、ブースターは制限速度が45km/hで、電動モペッド(S-pedelec)に分類される。

◆往年の50ccスクーターの名を復活

両ブースターは1980〜1990年代にかけて、欧州の若いユーザーに支持されたヤマハの50ccスクーター、ブースターの名称を復活させたモデルだ。ヤマハが1988年、日本で発売したスクーター、『BW'S(ビーウィズ)』が日本での生産終了後、欧州子会社のMBKに金型が譲渡された。その後、欧州でのBW'Sの現地生産車に、ブースターの名前が付された。

欧州で名称が復活した両ブースターは乗って楽しく、メンテナンスが簡単で、あらゆる年齢層の顧客がターゲットだ。現代的でミニマルなデザインが特長。小型・軽量のヤマハ製ドライブユニットを搭載し、シームレスなパワーを発揮するという。都市に住み、働き、遊ぶ新しい世代が、大都市のあらゆる場所に簡単にアクセスできるようなモデルを目指している。

◆20インチ×4インチのファットタイヤを装着

フロントには、ヤマハ独自のフォークカバー、フロントプレートカバー、フロントマッドガード、スーパーノヴァ製ヘッドライトを採用した。また、チェーンカバーやエンジンカバーも装備する。リアにキャリアを装備することで積載スペースも確保した。調整可能なシートやLEDライトも装備している。

20インチ×4インチのファットタイヤを履き、荒れた路面でも優れたグリップ力を発揮するようにした。衝撃吸収性の高いハイプロファイルタイヤとともに、スムーズなフロントサスペンションが段差を吸収する。また、アルミダイキャスト製フロントセクションを採用した強固でシンプルなUフレームデザインは、低重心で扱いやすいという。

◆モーターは最大トルク7.6kgmを発生

両ブースターには、電動アシスト自転車で30年以上の実績を持つヤマハの最新モーター「PWシリーズS2」を搭載している。「LESS IS MORE」を理念に開発されたPWシリーズS2モーターは、静粛性に優れ、重量は2.85kgと軽量かつコンパクトだ。

最大トルク7.6kgmを発生するPWシリーズS2モーターは、クラス最高レベルのトルクウェイトレシオを持ち、スムーズで自然な加速をもたらす、と自負する。シームレスなパワー伝達に加え、クラストップレベルの電子制御技術により、楽しく快適なライディングを実現するという。

また、坂道や向かい風など、必要に応じてパワーアシストを行う「オートマチックサポートモード」を採用した。歩行者天国など、走行が禁止されている場所でも、簡単に車両を押すことができる「ウォークアシストモード」を搭載している。

◆1回の充電での航続は最大120km

PWシリーズS2ドライブユニットに電力を供給する36Vバッテリーは、蓄電容量が630Wh。バッテリーの充電は、その場でも、ユニットを取り外した場合でも、リモートで行うことが可能だ。

ブースター・イージーには、下り坂ではペダルのみで速く走れる「ZERO」モードを選択できる。「+ECO」、 「ECO」、「STD」、「HIGH」、「AUTO」の合計5種類のモードがあり、ライダーは地形や走行距離に応じて、設定を切り替えることができる。体重75kgのライダーが乗った場合、+ECOモードでは最大120km、HIGHモードでは最大60kmの航続を可能にしている。

一方、ブースターは、欧州では電動原付(L1e)に分類され、ライダーにはAM免許と保険が必要になる。+ECO、ECO、STD、HIGH、AUTOの各モードが選択できる。体重75kgのライダーが乗った場合、航続は+ECOモードで最大110km、HIGHモードで最大50kmになる。

◆直感的に操作できるユーザーインターフェース

ディスプレイに、バッテリー残量、速度、アシストモード、予想航続、時計、走行距離、消費カロリー、時間などの情報を表示する。また、スマートフォンをBluetooth接続することで、フィットネスアプリやナビゲーションアプリが利用できる。

ブースター・イージーには、1.7インチ液晶ディスプレイ付きインターフェース「Display A」を採用する。スピードメーター、バッテリー残量表示、アシストモード、トリップメーター、オドメーター、航続を表示することができる。

また、ブースターには、「Display C」と呼ばれるマルチファンクションフルカラーTFTインターフェースを搭載している。

現時点で日本での発表・発売などの計画は明かされていないが、このデザインとスペック、期待せずにはいられない。

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