2012年09月26日　20:48

キヤノン、A3ノビ対応のプロ向けプリンター2機種

キヤノンは、インクジェットプリンター「PIXUS（ピクサス）」シリーズの新モデルとして、A3ノビ対応のプロフェッショナル向けモデル「PIXUS PRO-10」と「PIXUS PRO-100」の2機種を発表。11月上旬より発売する。

2機種に共通な機能として、階調性や黒濃度、粒状性、メタメリズムなどさまざまな画像要素を考慮し、適正なインクの組み合わせと紙面へのインク滴の配置を選択する「OIG System（オーアイジーシステム）」を塔載。写真用紙に応じた高画質プリントを可能にしている。

また、プリンタードライバーの色調整機能では、撮影した画像を表示するモニターと、プリンターの表現可能な色域の違いを認識し、出力物の色味がモニター上の表示に近づくように調整する「PROモード」を新たに搭載。色の再調整や刷り直しを低減できるという。

編集ソフトウェアへの対応については、プラグインソフトウェア「Print Studio Pro（プリントスタジオプロ）を新たに用意。同社のデジタル一眼レフカメラ向けRAW画像編集ソフトウェア「Digital Photo Professional（デジタルフォトプロフェッショナル）」をはじめとする画像処理ソフトと連係し、用紙や色の調整など、プリントをするうえで必要な設定を1つの画面で操作することができる。また、補正結果を即時に表示することで確認が容易になり、素早く、思い通りのプリントができるという。

■「PIXUS PRO-10」

10色の新インク（9色顔料インクとクロマオプティマイザー）を採用したモデル。従来機種に比べ色域が大幅に向上しており、最上位機種の「PIXUS PRO-1」（2012年6月発売）に匹敵する色域を実現したという。プリント表面の段差を低減した新開発のインク「クロオプティマイザー」を採用することで、均一な光沢感を提供するとともに、表面に反射する光量を抑え、黒濃度を向上させている。また、3色の黒系インクにより、暗部の色再現領域が従来機種に比べて拡大し、本格的なモノクロプリントを実現するという。

最高解像度が4800×2400dpi。印刷速度は、A3ノビフチありカラー/モノクロ印刷ともに約5分20秒で、従来機種に比べ約1.5倍の高速化を実現している。

このほか、インターフェイスとして、IEEE802.11n/g/b対応の無線LAN、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LAN、USB 2.0を装備。本体サイズは689（幅）×215（高さ）×385（奥行）mm、重量は約20kg。

キヤノンオンラインショップの価格は89,980円。

■「PIXUS PRO-100」

8色染料インクを採用したモデル。染料インクの高い発色性と光沢性により、鮮やかで美しい写真プリントを実現している。また、3色の黒系インク（ブラック、グレー、ライトグレー）により、従来機種に比べ暗部の色域が向上。階調性も向上し、暗部の濃淡の微妙な違いを表現できるようになっている。

印刷性能では、最高解像度が4800×2400dpi。印刷速度は、A3ノビフチありカラー印刷が約1分30秒と、従来機種に比べて約2倍の速度を実現。モノクロ印刷は約2分55秒で、約5倍に高速化している。

このほか、インターフェイスとして、IEEE802.11n/g/b対応の無線LAN、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LAN、USB 2.0を装備。本体サイズは689（幅）×215（高さ）×385（奥行）mm、重量は約19.7kg。

キヤノンオンラインショップの価格は59,980円。

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