2011年10月12日　19:40

AMD、最大8コアのハイエンドCPU「AMD FX」シリーズを発表

AMDは、“Zambezi”の開発コードネームで呼ばれていたデスクトップPC向けハイエンドCPU「AMD FX」シリーズを正式に発表した。日本国内では、「FX-8150」「FX-8120」「FX-6100」「FX-4100」の4機種が10月下旬より発売される。なお、最上位モデルの「FX-8150」のみ、AMD向けにカスタマイズされた水冷クーラーとのバンドル販売となっており、500セット限定販売となっている。

新しいマルチコア・アーキテクチャー「Bulldozer」を採用する最初のCPU。新アーキテクチャでは、32nmプロセスで製造される「Bulldozerモジュール」を複数搭載する新構造を採用。Bulldozerモジュールには、整数演算ユニットを2基内蔵し、「Bulldozerモジュール」1つで2スレッドの処理が可能となっている。具体的には、「FX-8150」の場合は、「Bulldozerモジュール」が4つ内蔵されており、8コアCPUとして動作する。なお、Bulldozerモジュールには、浮動小数点演算ユニットを1基内蔵しているが、こちらは2つの整数演算ユニットで共用となる。L2キャッシュも同様で、「Bulldozerモジュール」ごとに2MB用意される。

機能面では、処理状況に応じてTDPの範囲内で動作クロックをダイナミックに引き上げる「Turbo Core Technology」が進化。新たに、一部の「Bulldozerモジュール」のみ動作クロックを引き上げることで、より高い動作クロックを実現する「Max Turbo」と、「Max Turbo」よりも動作クロックは低いものの、全ての「Bulldozerモジュール」の動作クロックを引き上げる「Turbo Core」の2種類が用意された。

このほか、全モデルとも、固定されているクロックの倍率を解除した倍率可変仕様となっており、倍率変更によるオーバークロックが容易に行える。

CPUソケットはSocket AM3+に対応。メモリーはDDR3-1866までサポートする。共有L3キャッシュは8MB。発熱量を示すTDPは95～125W。

市場想定価格は、「FX-8150」（水冷クーラーバンドル）が33,800円、「FX-8120」が18,800円、「FX-6100」が14,980円、「FX-4100」が9,980円。

AMD