欧州モデルの“使い手”が集結! 『第9回 ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト 西日本大会』リポート Part1
第9回を迎えた『ヨーロピアンサウンド カーオーディオコンテスト』の西日本大会が、5月15日、「あじさいフローラみき」(兵庫県三木市)にて開催された。東海・北陸以西の各地からカーオーディオ愛好家が集結し、愛車のシステムの完成度を競い合った。
今日と明日の2回にわたり、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした注目車両計11台について、それぞれに搭載されたシステムの全容とサウンドインプレッションとをリポートしていく。
◆アウディQ3(ショップデモカー)by カーオーディオクラブ
カーオーディオクラブは、当イベントの直前に完成したというニューデモカー、アウディ『Q3』で「ディーラープロフェッショナルコース」に参戦した。使用機材の顔ぶれは以下のとおり。ソースユニットとしてソニーのウォークマンを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAをチョイスしている(コントローラーには姉妹ブランドBRAXとお店のロゴを表示)。パワーアンプはシンフォニ/クワトロリゴのモデルで統一し、フロント4ウェイ+サブウーファーはフォーカルのフラックスEVOシリーズで揃えた(スコーカーをW使いしている)。高額過ぎない現実的なユニットで本格システムが組まれている。試聴してみると、情報量が多く、結果音像がリアル。質感の良さも印象的だった。
◆アルファロメオ・ジュリエッタ(ショップデモカー)by ウェイブトゥポート
ウェイブトゥポートは、デモカーのアルファロメオ『ジュリエッタ』で「ディーラープロフェッショナルコース」にエントリーした。当車に積まれている機材は次のとおりだ。ソースユニットとしてカナリーノ12V ver.2を使い、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを選択。そしてパワーアンプにもブラックスのMX4 PROを採用し、フロントスピーカーにはフォーカルのユートピアMシリーズを、サブウーファーにはモレルのモデルをチョイスした。なお、ダッシュボードに組み込まれているタブレットは、ソースユニットのコントローラーとして使われている。そのサウンドはキレ味が鋭く快活。低音は量感がありかつタイト、中高音も分厚い。安定感あるハイレベルなサウンドを満喫できた。
◆アウディA1(ショップデモカー)by パラダ
パラダはショップデモカーのアウディ『A1』にて「ディーラープロフェッショナルコース」にチャレンジした。使用機材の陣容は以下のとおりだ。ソースユニットにはアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPをチョイス。パワーアンプには同じくブラックスのグラフィックシリーズのモデルを採用し、フロントスピーカーはマイクロプレシジョンの5&7シリーズのモデルで3ウェイを構成。サブウーファーはブラックスだ。DSPには超高級機をおごりつつも、その他のユニットはハイエンド機ながら比較的に手にしやすい製品で揃えてある。その音は至ってリアル。音色が正確で実在感も高い。音場の立体感も申し分なかった。また耳当たりの心地良さにも特長が出ていた。
◆レクサスRX450h(オーナー/橋本典孝さん)by AVカンサイ堺店
「サウンドコンペに出場するようになって2年」という橋本さんの愛車、レクサス『RX450h』に搭載されている機材のラインナップは次のとおりだ。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAを選択している。パワーアンプにはシンフォニ/クワトロリゴの2chモデル×3台と、サブウーファー用としてロックフォード フォズゲートのモノラルモデルを採用した。フロントスピーカーはブラムのシグネチャーマルティックスシリーズで揃えてある。サブウーファーはカロッツェリアのTS-W1000RSだ。その音は、きめ細やかで繊細。また低音は伸びやかさとタイトさを両得していて迫力がある。サウンドステージの立体感の再現性も高かった。
◆トヨタ・カローラツーリング(オーナー/山下博之さん)by M.E.I.
山下さんは、2年前に手をかけ始めたというトヨタ『カローラツーリング』で参戦した。ちなみにこのクルマは山下さんにとっての初めての本格的なオーディオカーだ。純正オーディオの音を良くしたいと考えカーオーディオ・プロショップの門を叩いたという。搭載機材は以下のとおり。ソースユニットとしてフィーオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP ULTRAを採用している。パワーアンプにもヘリックスの4chモデルを2台チョイスした。そしてフロントスピーカーにはイートンのトップエンド機を選択し、サブウーファーにはダイヤトーンのSW-G50をセレクトしている。試聴してみると、メリハリがありエネルギー感が高い。そして雑味がなくすっきりしている。充実感溢れるサウンドだった。
◆ボルボXC60(オーナー/藤原秀明さん)by レジェーラ
藤原さんは、ボルボ『XC60』でエントリーした。当車に採用されている機材の顔ぶれは次のとおりだ。ソースユニットには今年になってシステムに組み込んだというアイバッソオーディオのDAPを使い、プロセッサーにはヘリックスのDSP PRO MKllをセレクトしている。パワーアンプにはアークオーディオの旗艦機をチョイスし、フロントスピーカーにはイートンのトップエンドシリーズ、コアを使用する。そしてサブウーファーがモレルだ。ちなみに、純正オーディオも併用可能だ。運転席に乗り込みそのサウンドを確認してみると、繊細さと力強さが両立できていることにまずは唸らされた。そして雰囲気の表現も良好で楽曲の世界に引き込む力が強い。手応えあるハイエンドサウンドを堪能できた。
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