「青い相棒」ヤマハが待望の新型オフ車『WR125R』発売へ、価格は53万9000円
ヤマハ発動機販売は、幅広い路面状況に適応するマルチポテンシャルを備えたオン・オフモデルの新製品『WR125R ABS』を2026年1月30日に発売すると発表した。価格は53万9000円(税込)。3月のモーターサイクルショーでコンセプトがサプライズ展示され、ファンの間で話題となっていたモデルが、いよいよ市販化だ。
◆オフロードの世界に飛び込める青い相棒
「オフロードの世界に飛び込める青い相棒」をキーワードに、タウンユースやオンロードツーリングでの扱いやすさはもちろん、舗装路からオフロードへシームレスに駆け抜け楽しめる、ファンライド性能を追及したモデルだ。
主な特徴は、日常使いからオフロード走行まで、幅広いフィールドでさまざまな乗り方に呼応する水冷・SOHC・4バルブ・VVA(可変バルブ)・FI・124cc水冷エンジンを搭載。VVAの搭載により、全域で優れた出力・トルク特性を発揮する。オフロード走行のみならず、オンロードにおいても交通の流れにスムーズに順応できるような加速から高速域での性能を実現している。
また、低速トルクを充実させた2次減速比との相乗効果により、発進・停止を繰り返すような場面でも発進しやすく、余裕を持って交通の流れに乗ることができる。なお、40km/リットル以上の高い燃費性能を誇り、8.1リットルの燃料タンクと相まって、日常の通勤・通学はもちろん、オフロード走行を含むツーリングなどでも安心の航続距離を実現した。
◆オンからオフまで全域で扱いやすく軽快な走り
フロントには、インナーチューブ径41mmのサスペンションを採用。減衰特性とバネ定数のバランスを取ることに加え、アウターチューブの底部分にオイルロックピースを採用。ストロークは215mmとし、優れたクッション性と足つき性の両立を図っている。
リアには、リンク式のモノクロスサスペンションを採用。リアアームとクッションユニット間にリンク構造を組み込むことで、レバー比を変化させ、ソフトな乗り心地と高荷重時での優れたダンピング特性を合わせて実現している。また、ショックアブソーバーはガス封入式としてキャビテーション発生を抑止し、連続走行時の性能を安定化。ホイールトラベルは187mmだ。
フロントブレーキは直径267mmディスクローターと2ポッドキャリパー、リアは直径220mmディスクローターとシングルポッドキャリパーを組み合わせている。いずれも、パッド材質など摩擦系と、レバー比などの入力系との相互バランスを整えており、オフロードからオンロードまでさまざまなシーンで、コントロール性に優れた制動力を発揮。なおフロントブレーキにはABSを装備している。
前後・左右にポジション移動しやすいフラットシートを採用した。外装カバーは凹凸が少ない形状に作り込み、ライディングポジションの自由度の高さと、スタンディング・シッティングポジションの移行をスムーズにしている。さらに、ステップワークを使ってのコントロール性に配慮して、左右幅の広いフットレストを採用している。
◆最新のヤマハオフロードデザインと機能
「Feel the YAMAHA offroad spirit!」をデザインコンセプトとし、水平基調をベースに、時代に合わせた広い面を大胆に使ったデザインを施した。さらにエンジンの腰上(シリンダー、シリンダーヘッド)をブラック塗装し、ヘッドランプとポジションランプを上下に2分割したヘッドライトカウルを採用することで、凝縮感を強調。なおヘッドランプにはLEDを採用し、コンパクトながらも高い視認性を有している。
LCDマルチファンクションメーターには、速度計/タコメーターのほか、オドメーター、トリップメーター、燃料計および瞬間/平均燃費表示、時計、ギアインジケーター、VVA作動インジケーターなどをコンパクトにレイアウトしている。
専用アプリ「Y-Connect (Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両を接続することで、電話着信、メール受信、バッテリー残量などの情報をメーターに表示できる。
カラーは、新色の「ディープパープリッシュブルーソリッドE」と「ヤマハブラック」をラインアップ。価格は53万9000円(税込)で、年間販売計画は1300台となる。
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